花事典

Flower dictionary

ラベンダー・イングリッシュラベンダー

ラベンダー・イングリッシュラベンダー

科 名:シソ科原産地:地中海沿岸
別 名:ラベンデルソウ・トゥルーラベンダー・コモンラべンダー
花言葉:あなたを待っています・期待・私に答えてください・疑い・不信
開花期:初夏から秋

北国の香りゆかしきラベンダー
ラベンダーは北国、北海道の香り豊かな花です。鉢植え、庭植えにも適し、日当たり、風通しが良く、水はけの良い場所を好みます。
酸性土壌を嫌いますので園芸用「石灰」を一つまみ用土に混ぜてから植えてください。
草丈は40cm~80cm位で特に群植はこの品種の特性を発揮します。
花ばかりでなく、葉も茎も全草香ります。
古くから薬用効果が知られ、利用されてきました。
ヨーロッパでは、匂い袋等にして枕元に置き、ハーブの催眠効果を利用したりしております。
ラベンダーのエッセンシャルオイルは、高級化粧品の香料として利用されます。
本に香りを移す栞や室内を香らせるポプリにもなります。
乾燥した花びらは、香り高いハーブティとして消化作用と鎮静効果にも優れています。
浴槽に浮かべるハーブバスも是非お楽しみ頂ければと思います。
日本では、昭和の初期に試験栽培がが試みられました。
その結果、北海道富良野一帯で、本格的に商業栽培が行われるようになりました。
しかし、香料の自由化に伴って衰退し、現在では殆どが輸入品に頼っています。

日本にラベンダーが入ってきたのは昭和12(1937)年で、曽田香料(株)がフランスからラベンダーの種子を導入しました。
 その後、昭和13(1938)~昭和16(1941)年の4年間、道内各地にある北海道農業試験場の本場や分場の他、千葉農業試験場、倉敷農業試験場で栽培適否試験が行われ、このラベンダーの試験栽培の結果、北海道の気候が栽培に適している事がわかりました。

 この結果に基づき、翌年の昭和14(1939)年に曽田香料(株)札幌工場にラベンダーが栽植され、翌年同社は南ノ沢農場を開設し本格的なラベンダーが栽植されました。

 そして昭和17(1942)年には、曽田香料(株)の南沢と岩内の農場に蒸留器が設置され、日本最初のラベンダーオイルが採取され、その翌年この2つの農場で種苗が保存される事になりました。
 しかし、昭和40年代後半から外国からの安い輸入香料に押され、昭和55(1980)年に南沢からラベンダー産業が撤退しました。

 現在では、日本のラベンダーの歴史を後世に伝える為に、札幌南沢神社境内の西側斜面に「ラベンダー発祥の地」記念碑が建立されています。以前は、香料を取るためにラベンダーが日本で栽培されていましたが、現在では主に観賞用の花として、またアロマテラピーなどによって親しまれています

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