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社長ブログ2021/02/17

令和3年1月1日 第37号

令和3年1月1日 第37号

 皆様、新年明けましておめでとうございます。本来であれば、新年を迎えるにあたり、明るく元気に挨拶をさせて頂くのが通常の習わしですよね‼
しかし残念ながら、ご承知の通り昨年は中国武漢より発生した新型コロナウィルス感染拡大により、世界中の国々の経済が大きなダメージを受け、第1波、第2波に続き、第3波のコロナウィルス感染が猛威を振るっている状況です。昨年末より、アメリカでは医療従事者や高齢者など感染リスクの高い人から、優先的にワクチン接種も始まり、本年4月以降収束に向かうのではないかと言われています。残念ながら日本では2022年まで持ち越すとの記事がありました。

その様な中で、今年の花き業界は一体どうなるのか?生産者の方や、花屋さんの皆様方も大変気をもんでお過ごしの事と思います。

「日本花き卸売市場協会」統計(主要68市場)によると、2020年1月~11月累計で切花前年比90、鉢物102と、切・鉢合計で93となっています。

以外に思われるかもしれませんが、在宅勤務やテレワークへのシフトが増え、6月以降の“巣籠り需要”でガーデニングを楽しむ人達も増え、生花店や園芸店、ホームセンターは活況を呈していたようです。

弊社取引である(株)コメリさんの2020年4~9月期中間決算では、売上前年比110.4%、利益161.8%と、驚異的な数字を出しています。DCMくろがねやさんもグループ全体で売上前年比108.6%利益は何と170.4%と、素晴らしい業績を残しています。この状況が続くと他の業界と比較して、我が花き業界は余り悲観をしなくてもよいのではないか?と思いますが、とんでもありません。

農業従事者全般に言える事ですが、生産者の皆様方の「高齢化・後継者不足」が止まりません。

農水省がまとめた「農業センサス(2020年)」概数値(2月1日現在)によると、2015年前回調査と比べ30万2千人少ない、107万6千人となっているそうです。中でも大きく減ったのが、家族などで営む「個人経営体」です。

新規就農者が減り、高齢化で引退する人が増えた事が大きな原因ですが、今後、更に農業従事者の減少が続くものと思います。

昨年、需要の伸びたのが野菜苗でした。「巣籠り需要」で近隣ホームセンターはごった返していましたが、在宅勤務やテレワークの定着化で、我が花き業界には、更に追い風となる様な雰囲気があります。

新規需要者の皆様方に、如何に飽きさせず、リピーターとなって頂くのか?我々業界人の腕の見せ所となりますね‼

花き業界の“ファン”をみんなで優しく、大事に育てようではありませんか‼

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