令和元年12月6日 第36号

 今年、平成31年4月30日に、第125代天皇陛下が退位され、翌日の令和元年5月1日に多くの国民の祝福の中で、皇太子様が第126代新天皇に即位されました。関連する式典や祝賀行事も、無事滞りなく終了されました。

 私はここ数年、8月15日に千代田区の「日本武道館」で開催される「全国戦没者追悼式」に参列しています。毎年「天皇・皇后両陛下」ご臨席のもと、「日本人戦没者約310万人」の方々の“御霊の心安らかに”と願い、黙祷を捧げていますが、今年は「新天皇・皇后陛下」がご臨席と言う事で、参列者の方々も例年よりも若干多い様に見受けました。

 本来であれば、8月の真夏の陽射しは強く、武道館までの九段の坂を上るのに大変苦労するはずですが、今年はそれ程の暑さは感じられませんでした。

その影響か?今の時期になっても尾を引き、毎日入荷する切り花や鉢物を見ていると、やや軟弱で日射量不足が植物の生育を阻害しているように感じます。

 地球温暖化の影響が指摘される豪雨や熱波など、気象災害の影響が一番大きかった国のランキングで、本年「日本がワースト1位」になったとの事です。

地球温暖化は途上国だけでなく、日本の様な先進国でも深刻な被害をもたらすようになっているようです。つい先日の台風15号や19号の大雨により、各地で甚大な被害があった事は皆様方もご存知の事と思います。

毎日、新聞やテレビで放映される被災地のニュースを見ていると、とても「花」を楽しむ気分になれないのも事実ですね!!

 花き消費の減少傾向が続く今日ですが、「消費拡大事業」の一環として11月9日~10日に初めて開催した「国営昭和記念公園・ゆめひろば」での「フラワー&グリーンマルシェ」での経験は、目を見張るものがありました。

最初は、「マルシェ」とは?が理解できずに、どの様に開催すればよいか?誰に声掛けをすればよいか?予算はどの位かかるのか?等、分からない事ばかりでしたが、あちらこちらから徐々に情報が入り始めた事により、何となく全体像を捉えられるようになりました。

まず、「出展者の確保」が一番大切と思い、色々な方にメールを差し上げ反応を見ましたが、運よく、お二人の方から返信があり、詳細説明をさせて頂いた処、快くお引受け頂き、又、仲間の人達もご紹介頂き、瞬く間に7名の出展者の確保をすることが出来ました。そこからとんとん拍子に話が進み、9月末には全出展者の方が決まり、予算組も出来上がり、後は開催日を待つだけとなりました。

 横浜や都内の方で開催された「マルシェ」の写真を見てみると、人気出展者の処には行列が出来ているのが見受けられましたが、私自身、内心信じられませんでした。

マルシェ開催日当日は、2日間とも穏やかな天候にも恵まれ、多くの皆様方にご来場頂き、多肉植物の販売ブースには15~20名の行列ができる程の盛況でした。

2日間、じっくり観察をさせて頂きましたが園芸業界裏事情が見えてきました。

各ブースの担当者の方々が、一人一人のお客様にそれはそれは“丁寧な対応”をされていたのが印象に残っています。並んでいる人たちも慌てず騒がず、雑談をしながら順番をじっと待っている…と言う状況でした。

ここまで親切丁寧な扱いをする花屋さんや園芸店が何軒あるだろうか?と思います。ホームセンターや量販店ではとても出来る技ではないと思いました。

商品に対する知識は当然の事として、「どう楽しむか?」「どうすれば楽しむ事が出来るのか?」一人一人のお客様に本当に懇切丁寧に説明をされているのを見て、「我が園芸業界ではとっくに忘れ去られている光景」と見ました。

「初心忘れるべからず」…忘れ去られているのが、“我が花き業界”では…