平成28年3月19日 第28号

 取引先生産者、買参人の皆様、そして花き業界関係者の皆様方、お早うございます。

 暖冬傾向の予想通り、今冬は暖かい日が続き、本年の桜の開花は大分早まり、今週末には「開花発表」されるのではないか?との予報でしたが、皆様方の地域での「開花予想」は如何でしょうか!!

 前回、第27号でも書きましたが、先日、取引先生産者の方の「お父上」が亡くなられたので、お焼香に行って参りました。その時に生産団体の役員の方が申していましたが、「この地域では昔120名いた生産者が今では38名しかいない」隣の町では「昔30名いたのが、今では4名に減ってしまった」との事でした。色々な分野での「高齢化と後継者不足」、そしていよいよ「労働力の不足」も産業界で言われております。

 忙しかったお彼岸商戦も大体終わり(花屋さんはこれから本番ですが)、ほっとしておりますが、「入荷量の減少・単価の低迷」はとても「生産意欲」を喚起させるような気配ではありません。切り花、鉢物に限らず、「高齢化・後継者不足に伴う生産量の減少」は、今後も続くものと思います。原油価格が大分下落してきましたが、それでも「生産者の方々の経営」がすぐに楽になる訳ではありません。今後、増産に結びつくような話はないに等しいと思います。

 それでは私共の「花き業界」は今後、どの様に立ち回ればよいのか?

旧態依然の「市場流通形態」を大きく変化させていかないと更にダメになるのではないかと思います。野菜や食肉の「卸売市場経由率」がどんどん下がっております。我々の取り扱っている「花き」もご多分に漏れず、「78.7%(2012年)」となっており、前年より「5.7ポイント」減少しており、しばらく続いた「80%台」を維持できなくなりました。

 卸売市場での取扱量が減ってくれば、花屋さんは「輸入品」と言えども仕入れざるを得ません。品質が良く安定的に供給できる商品であれば、花屋さんも特に拘りません。もう数十年この繰り返しが続いていますので、輸入品に対する「安心感・信頼感」はかなり定着しているものと思います。まだまだ、我々花き業界では「市場経由」にて販売されることが多く見受けられますが、輸入商社と直接取引をされても文句は言えません。「輸入食肉や果物」の世界では当然の取引として、相当量が直接取引されており、その為、「市場経由率」が下がり、「卸売市場の存在感」は益々薄れてきているのです。

 それでは産地の生産者の皆様方や、取引先の花屋さんに頼りにされる「卸売市場とはどのようにあるべきか?」と言う事だと思います。

世の中に役に立たない事業などないと思いますが、「機能不全」に陥った(旧態依然)…の市場では、取引先から人気が無くなるのは当然ですよね!!

 農業関係の商品で「ネット販売」に一番人気のある商品はなんでしょうか?

それは「米」だそうです。勿論、米屋さんで買う方も大勢おいでになるでしょうが、「ホームセンター」でも「スーパー」でも売っています。しかし、重たい荷物を持って階段を上るのも大変です。その為にお年寄りの人達も「ネット」にて買い求める方が増えている…との事でした。便利な「ネット販売」はお年寄りから若い人達まで人気を集め、益々伸びるシステムだと思います。

 私の車には以前から「ナビシステム」が搭載されています。その為、「地図」を見ることはなくなりました。昔、「カセットテープ」にて音楽を聴いておりました。カセットを車内のどこにしまうか?いつも悩んでいましたが、「CD」になったら取り扱いは非常に楽になりました。自分の身の回りある商品、道具等の技術革新の速い事、早い事、どんどん変化を遂げています。

 この変化についてゆかないと「浦島太郎」の様に、「白髪の爺さん」と化してしまうかもしれません。

 成熟社会の中で、「多様な価値観」に対処した「21世紀型ビジネスモデルを構築した卸売市場」とならねば…と思います。

 存在感のある「卸売市場」として、少しでも皆様方のお役にたてるよう、今後も社員共々、鋭意努力を続けてまいる所存でございます。